RSワクチン|あさひの森内科消化器クリニック|尾張旭市の内科・消化器科

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RSワクチン

先日、神戸で行われた「AREXVY National Conference」に参加してまいりました✨

RSウイルスは通常、健康な成人の場合、風邪のような症状であることが多いとされています。
しかし特定の成人においてはRSウイルスの感染により重症化のほか、基礎疾患の重篤な症状を引き起こす場合があります。

①インフルエンザとの比較
インフルエンザ感染と比較すると違う点は
・インフルエンザの全身症状は3-5日に対して、RSウイルス感染の場合10日程症状が続く点
・インフルエンザウイルスに対しては抗ウイルス薬があるのに対してRSウイルスに対しては抗ウイルス薬がなく、感染した場合は対症療法(症状に対してのお薬)のみである。

以上の2点です。

また、RSウイルス感染に厄介な点が1つ明らかになりました。
②肺炎球菌に2次感染
RSウイルスに感染すると、免疫応答が抑制され、その後に感染した肺炎球菌が爆発的に増殖し、肺炎が誘発されることが最近の研究で分かって来ました。
また、RSウイルス感染に伴い、(可能性は高くはないが)入院になてしまうと、退院後に元の生活に戻れなくなってしまう可能性があるという点もわかりました。

③RSウイルス感染リスクが高い人
RSウイルス感染のリスクが高い方は
・60歳以上
・慢性疾患(喘息、COPD、うっ血性心不全、冠動脈疾患、糖尿病、慢性腎臓病など)
・免疫機能が低下した方(免疫を抑える薬を使用している方も含め)


④効果持続期間に関して
効果持続期間に関しては現段階では研究が進んでいる段階ではっきりとは分かっていないが、3年以上は効果持する(がその後は現段階では分からない)

⑤お値段
帯状疱疹ウイルスワクチンのシングリックスと同様、不活化ワクチンで得意主な技術が使われているため原価が高い!!
当院の設定価格は25,000円(かなりお安く設定しているはず)になります。

以上をかなりかみ砕いてまとめると、

・RSウイルス感染はインフルエンザに比べて、症状が出ている期間が10日程度と長く、抗ウイルス薬がない(治療法がない)
・RSウイルス感染すると肺炎球菌に感染してしまう可能性が増える
・RSウイルス感染を契機に入院になると、ADLの低下があり今までと同じ生活が送れなくなる可能性が上がる(例えば、独居だったけど施設に入ることなるなど)
・RSウイルスワクチンは高いわりに効果持続が3年+αと不確か要素あり
・60歳以上、喘息、COPD、うっ血性心不全、冠動脈疾患、糖尿病、慢性腎臓病の方、免疫が抑制されている方は接種推奨

個人的には喘息やCOPDのある60歳以上の方で特に、お孫さんと同居している方は推奨かなと思います!

是非、RSウイルスワクチンの接種をご検討下さい😊

文責:あさひの森 内科消化器クリニック院長 福田頌子

参考サイト
https://gskpro.com/ja-jp/disease-info/rsv/definition/

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