
肺炎は65歳を過ぎると注意が必要な病気です
― 肺炎球菌ワクチンによる予防について ―
肺炎は、年齢とともにかかりやすくなり、重症化しやすい病気です。
特に高齢の方では、命に関わることも少なくありません。
実際に、肺炎で亡くなる方の約98%は65歳以上と報告されています。
また、肺炎の原因として最も多いのが 肺炎球菌 です。
65歳を過ぎると肺炎のリスクは大きく上がります
肺炎のかかりやすさ(罹患率)は、
65歳以上で最も高く、50〜64歳と比べて 約3倍 に増加します。
さらに、年齢が上がるにつれて 肺炎による死亡率も上昇します。
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65〜69歳:60〜64歳と比べて 約2倍
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70〜74歳:約4.7倍
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75〜79歳:約9.7倍
このように、年齢を重ねるほど、肺炎は
**「かかりやすく・重症化しやすく・命に関わる病気」**になります。
肺炎はワクチンで予防・重症化を防ぐことができます
肺炎球菌ワクチンは、肺炎そのものを完全に防ぐものではありませんが、
重症化や入院、死亡のリスクを下げることが分かっています。
これまで使用されてきた肺炎球菌ワクチンでは、
5年ごとの追加接種が必要でした。
新しい肺炎球菌ワクチン「キャップバックス®」について
2025年10月より、
新しい肺炎球菌ワクチン 「キャップバックス®」 が使用できるようになりました。
このワクチンの特徴は、
一度接種すれば、現行の推奨では追加接種が原則不要である点です。
これにより、
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接種回数の負担を減らせる
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接種時期を忘れる心配が少ない
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長期的な予防効果が期待できる
といったメリットがあります。
当院での接種について
65歳で従来の肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)を接種された方は、
1年以上あけてキャップバックス®を1回接種することが可能です。
接種歴が分からない場合や、
どのワクチンが適しているか迷われる場合も、
医師が確認のうえ、最適な接種方法をご案内します。
キャップバックス 1回14,000円
まとめ
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肺炎は 65歳以上で急増し、重症化・死亡リスクが高まる
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原因の多くは 肺炎球菌
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ワクチンで重症化を防ぐことができる
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新しいワクチン「キャップバックス®」により、
今後は接種の負担を減らす選択肢が増えた
ご不明な点がありましたら、お気軽にご相談ください。