胃カメラなんてやりたくないな~バリウムの方がまし、、、、
だけど、胃カメラやった方がいいのかな?😫(いいよな)
そんな風に思っている方、多いのではないでしょうか?

目次
胃カメラとバリウム、どっちを選ぶ?医師の本音
こんにちは!!あさひの森内科消化器クリニックの院長、福田頌子です。👩⚕️
毎年届く「胃がん検診のお知らせ」📩
『胃カメラ』か『バリウム検査』、どっちを選べばいいの?と迷ったことはありませんか?
実は医師の立場から見ると、その答えははっきりしています。✅
医師はバリウムを選ばない!?その理由とは
まずお伝えしたいのが、多くの医師がバリウムを選ばないという事実です。📉
私の周囲の消化器専門医の中でバリウム検査を受けている人はほぼゼロです。
なぜなら、バリウム検査には以下のようなデメリットがあるからです。
- 粘膜表面のごく初期の変化を捉えにくい🔍
- 所見が出ても、最終的に胃カメラが必要になることが多い🔄
- バリウムが腸内で固まることで便秘や腹痛、まれに憩室炎の原因になる⚠️
実際、バリウム検査後に便が何日も出ずに受診される方も少なくありません…。
胃カメラの精度は?データで比較
「でも胃カメラって苦しそうで…」という気持ち、よくわかります😟
でも、検査精度という視点では、圧倒的に胃カメラが優れています。✨
- 胃がんの発見率は、バリウム検査の約3倍(※1)📊
- バリウム検査では早期胃がんの30〜40%が見逃されるという報告も(※2)
- 胃カメラではその場で組織検査(生検)も可能なので、精密検査が一度で済むことが多い🔬
最近では、鼻からの細いカメラや、鎮静剤で眠っている間に終わる検査も選べるので、思っているほど大変ではありません💤
当院でも、多くの方が「思ったより楽だった!」とおっしゃいます。☺️
医師として、患者さんとして伝えたいこと
私はこれまで何千件もの胃カメラを行ってきましたが、早期で見つかって命を救えたケースにもたくさん出会ってきました🕊️
一方で、バリウム検査では見つからなかったが、胃カメラで見つかったがんやポリープもあります。
そして、これまでたくさんの患者さんと出会ってきましたが、
中には「あの時、もっと自分の体を大切にしていればよかった…」と涙ながらにお話される方もいらっしゃいます。
「健診で何度も“胃カメラを”って言われてたのに、つらそうだから避けてた」と。
そんな後悔を、一人でも少なくしたい。
だからこそ、私は「見える検査を、早めに」受けることをおすすめしています🚶♀️
でも、バリウム検査にも意味はあるんです
ここまで読むと、「バリウム検査って意味ないの…?」と思われたかもしれません。
でも、決してそんなことはありません。
バリウム検査は、短時間で多くの人を一度にスクリーニングできるという大きな利点があります。📸
特に、胃カメラを受けられない事情がある方(高齢者や体力的に難しい方)にとっては、命を守る入口としてバリウム検査が役立つこともあります。
ただ、気になる所見が出たら、次のステップとして胃カメラでの精査が必要になります。
なので、「最初から胃カメラの方が効率がいい」というのが医師側の視点なんですね。
当院では胃カメラの負担をできるだけ軽く
当院では、以下のような工夫で「やさしい胃カメラ検査」を行っています💡
- 女性医師による丁寧な対応👩⚕️
- 経鼻内視鏡(細くて苦痛の少ないカメラ)📏
- ご希望があれば鎮静剤使用も可能💉
- 検査前後の説明もわかりやすく📖
「やってよかった」と思ってもらえるよう、心を込めて対応しています🫶
ご予約は下記からどうぞ📅
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参考文献
- 日本消化器病学会 胃がん検診ガイドライン
- 日本消化器内視鏡学会 胃内視鏡診療ガイドライン
- ※1: 内視鏡検査による胃がん発見率の報告(厚労省・がん検診事業評価報告書より)
- ※2: 日本医師会雑誌Vol.141より「上部消化管X線検査の限界」
この記事の監修者
略歴
愛知医科大学医学部医学科卒業
愛知医科大学病院卒後臨床センター入職
愛知医科大学病院消化管内科入職
愛知医科大学大学院入学
愛知医科大学大学院卒業
旭ろうさい病院消化器内科入職
資格
医学博士
日本内科学会認定内科医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
難病指定医療機関・難病指定医
日本内科学会
日本消化器病学会
日本消化器内視鏡学会
日本消化管学会
神経消化器病学会
日本カプセル内視鏡学会
日本抗加齢医学会