点鼻型インフルエンザワクチン「フルミスト」について|あさひの森内科消化器クリニック|尾張旭市の内科・消化器科

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点鼻型インフルエンザワクチン「フルミスト」について



・鼻水は接種後どのくらいでかんでいいですか?

ワクチンを接種した後に鼻水が出ることがありますが、すぐに鼻をかんでもワクチンの効果が減ることはありません。接種液が鼻の粘膜に付着することで免疫反応が起こりますが、鼻をかんでもその成分が完全になくなるわけではないので、ご安心ください。

 

・鼻炎で抗アレルギー薬を飲んでいますが、接種できますか?

鼻炎の症状(鼻水や鼻づまり)があっても、また抗アレルギー薬を飲んでいても、フルミストの効果が下がることはありませんので、安心してください。

 

・注射と比べて、効果はどのくらい違いますか?

フルミスト(生ワクチン)と注射型インフルエンザワクチン(不活化ワクチン)の効果はほぼ同じとされています。どちらのワクチンも大きな違いはありません。
フルミストは、1年間ほど効果が持続するという報告があります。

 

・副作用はありますか?

フルミストを接種した後に、インフルエンザに似た症状(発熱、鼻水、喉の痛み、咳、頭痛、筋肉の痛み)が見られることがありますが、その頻度は1〜10%程度です。軽い鼻づまりや喉の違和感は10〜50%程度の人に見られます。注射型のワクチンと比べて大きな違いはありませんが、注射による腕の腫れは起こらないため、注射で腫れやすい方にはフルミストが安心です。

 

・点鼻薬が苦手なのですが、接種できますか?

フルミストは鼻の奥に深く入れるわけではなく、鼻の入り口付近からわずか0.1mlを使います。もしお子さんが動いてしまった場合は、スタッフがしっかりサポートして投与しますので、安心してください。

 

・接種後、くしゃみをしてしまっても大丈夫ですか?

接種後にくしゃみをしても、鼻にスプレーしたワクチンが全て排出されるわけではないので、ワクチンの効果が減ることはありません。しかし、フルミストは生ワクチンなので、くしゃみで他の人に感染を広げる可能性があります。免疫が低下している方と接触する際には、注意が必要です。

 

【参考文献】

小児に対するインフルエンザワクチンについて(厚労省)

001256393.pdf (mhlw.go.jp)

経鼻弱毒生インフルエンザワクチンの使用に関する考え方(日本小児科学会)

20240909_keibi_i_vaccine.pdf (jpeds.or.jp)